2009年05月30日

最近の食卓。

石垣は梅雨に入って10日ほど経ちました。
今年はカラッ梅雨みたいな感じ。
2回くらいしか雨が降ってなくて、梅雨時期なのに作物に水やりが必要なくらいだ。

ここんとこ風が強くて船の漁にあまり出られなかった。^^;
リーフ内の20センチくらいの魚ならいくらでも釣れるようになったけど、
何しろ3〜50センチの大きな魚が釣りたい。
そういう魚は泳いでいる所が限られているのだ。
広い海に散在しているポイントは長年やっているウミンチュの人は分かっていて、
他人には教えてくれないのである。
だから自分で探すしかない。
こないだ、海が穏やかな日に竿を持ってちょっと沖まで泳いで行って、大きな魚がいる場所を探してみた。
1ヶ所だけ、大きな魚が沢山通る場所を見付けた。
でもエサが合わなかったのか全然釣れなかった。^^;

しかし、大きな魚がいるポイントがどんな場所なのかが分かって来た。
大きな沈み根が沢山あって迷路の様になっている場所だ。
要するにパヤオ(漁礁)に近い地形の場所。
そういう場所には小魚が集まるので、それを狙って大きな魚が寄って来るわけだ。
そういう場所を泳ぎながら探して開拓して行こう。^^
そういう所は電灯潜りにも良い場所に違いない。


河口で投網をやれば、5〜6回打つだけで2日分くらいの魚は確実に取れちゃう。
でも魚種が限られている。
多くの川に上らない魚は取れないってわけ。
写真の上の魚はグルクマーという魚。(ワケあって島の人はまず食べない)
海と川の間の汽水域によくいる魚。
これいわゆる青魚の感じで刺身とか美味しいんだよ。
でもね、食べる方には都合の悪い弱点があるのだ。
取れて2〜3時間経つと、身がフンニャフニャに柔らかくなってペースト状になってしまうのである。
取れてすぐさばけば普通に美味しいんだけどね。^^;
この魚が大漁に網に入った時は、ウミンチュはが〜っかりしちゃうのである。
うちでは取れたら速攻で食うようにしている。
だから河口の投網は晩飯前にやることが多い。
これが取れた時のために。

投網で簡単に取れる。
写真下の大きい魚はアフリカ原産のティラピア。
以前この魚の養殖が流行った時に野生化したのが川に沢山繁殖している。
口の中で子供を育てるので有名な魚。
全然特徴のない淡白な白身なので内地のスーパーでは冷凍の白身フライになってよく売られてる。
この魚も島の人は味がないので食べない。
うちではフライか、刺身をクースー酢醤油に漬けて食べるている。
スンゲー繁殖力、生命力の強い魚で、取ってから4時間くらい生きてるし、ウミンチュの基本、目の後ろの必殺ポイントのイチコロを刺しても死なない。^^;
暴れてさばきずらいし、活き作りばかりやるのはオレでもさすがに可愛そうになっちゃうので、取れたらすぐ冷凍庫に入れて半冷凍状態にして静かになってもらう。^^;

歯応えバッチリ!
モズクの新しい食べ方ゲッチュー。^^
さっと湯がいた太いモズクを試しにラーメンスープに入れてみたら、、
これが中々美味いのである。(特にしょうゆ味)
沢山食べれておなかが膨れて、超低カロでしかもすばらしく栄養豊富で発ガン物質まで吸着して出してくれる、1石4鳥みたいな料理。^^
ダイエットにバッチリだ、コンニャクとはえらい違い。w
おれは沖縄の太モズクの中でも沖の深場に珊瑚と一緒に生えているゴンブトのやつを良く取って来る。
(勝手にゴン太珊瑚モズクと名付けている)
大潮の干潮でも潜らないと取れないし(普通のモズクは干潮に足元で取れちゃう)あまり生えてないので収穫は少ないんだけど、ぶっとくて歯応えが素晴らしいのだ。
モズク冷麦(ソーメンの太さじゃない)やラーメンなど麺として使うには最高のモズク。^^
もちろん三杯酢で食べてもツルプチッ!という強い歯応えは普通のモズクじゃ味わえない。
ちなみにあまり生えてないけどちゃんと成長株を取らずに海に残してありますよ、来年のために。^^

爪デカ!
今年もこやつらが歩き回る時期が来ました。^^
オカガニ君。
普通、島の人は便所ガニと言って食べないので沢山いる。
南の国の島々では皆さん常食としているようだ。
春の大潮の時期に海の方に出るので道路を横切って行く。
爪が小さいのは食べるとこがないので取らないけど、こんな奴が道路を歩いていたら速攻で美味そう罪で逮捕して冷凍庫に収監する。
これも活き茹でにするのはちと可愛そうだからやはりまず冷凍庫なのである。
こんなのに挟まれたら指が千切れるので、何かで動きを押さえて甲羅か両腕を掴まないと危ない。
なんかおれ、地元の人が食べないものばっか食ってるな。
千葉の時もそうだったなそう言えば。(笑)
美味いんだこれが!

オカガニはミソは苦いので腕だけ食べるけど、たまたま投網で取れてたガザミが400g程あったので、殻(ミソ)ごと粉々に切って牛乳で煮込んで出汁を取り、鶏スープと小麦粉とバターで仕上げるカニクリームパスタを作った。
ミソの濃厚な味がソースにとけ出してコッテリマッタリクリーミー。
息子はこれが超楽しみ。^^(オレもだけど)
たいした量ではない。
湯がいたでかい爪はハンマーで割ってアメリカ風に溶かし塩バターを付けて食べる。
ちょっと身が固いけど、普通に美味いカニの味。^^


そろそろ電灯潜り漁を覚えようと思って道具を買って来ました。^^
ダツが突進して突き刺してくる、真っ暗で方向が分からなくなってしまう、サメに出会う、速い潮に流されてしまう、一人で大怪我して意識を失ったらお終い、などなど
夜の海は遭難しやすいので、ウミンチュの人から危険を前もってリサーチ中。
教えてくれる人がいるんだけど、忙しくて海に出られないようなので徐々にやり始めてみよう。



posted by zaki at 15:05| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(5) | 野生化変則日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

だぴょん!

意味不明なタイトルから始まりますが、近況でございます。^^

海の色合いは時間帯で全然変わる。

海での釣りや河口での投網で魚は取っているんだけど、まだまだ自給自足レベルだ。
人の分まで獲れるには色んな技術が必要になる。
左から、コノシロ、グルクマー、右の列はフエフキダイの一種とタマン、ティラピア。
グルクマーは取れてからすぐ食べないと実がふにゃふにゃになってしまう。
魚1

上がイシミーバイ(上物)、その下がムラサメモンガラカワハギ(これは固くてさばきずらいけどカニ取りのエサに上等!)
その下は良く釣れるベラの仲間に細長いトラギス。
魚2

フエフキダイにイナ、ティラピア。
下の2枚は河口での投網。
魚3

千葉でも取れてたコハダが河口の投網で良く入ることがある。(上)
下はティラピアとひれに毒があるゴマアイゴの小さいの。
小さいけどゴマアイゴ(地元の名前でカーエー)は上物の類。
小さい頃川に登る習性があるので河口で取れる。
魚4

ティラピア(内地で言うチカダイ)は刺身でそんなに美味い魚じゃないんだけど、酢醤油にコウレイグースー(泡盛の濃いやつに島トウガラシを漬けたメチャ辛い調味料)
をかけて漬けて食べるとどんな魚でも美味しい!
わさび醤油より全然美味いと個人的には思うくらい。^^
これぞ島の味!

コハダはそのまんま酢漬けでコハダが最高。^^
半日漬ければ骨が柔らかくなる。
コノシロの若魚

沢山取れる小魚は骨までいただきます。^^
骨センベイにするとつまみにもなってカルシュウムばっちり!
骨センベイ

これから人の分まで魚が獲れるようになるために、夜中の電灯潜り漁や追い込み漁、冬場の仕掛け網、タコ漁、カニ漁などまだまだ海人修行は続くのである。
ところで果樹園の方は順調に育ち始めてる。
島に帰って来て手入れをし出すとやっぱり全然違う。
1年前に植えた時は50センチ位だった島バナナがなんと5mに!
出稼ぎやってる間あまり手入れ出来なかったのにすげえ成長力!
成長速度最強!

1本だけ実が成り始めた。
収穫が台風の時期と重なる可能性が高いのでギャンブルみたいな感じだ。
1本の木に何本成るのかまだ分からん

パパイヤは2週間前に花だったのがもうこんなに実ってる。^^
品種によって半年から1年で実が成るので確実性が高い。(台風の前に収穫可能)
実の成長早っ!

上のは植えた品種なんだけど、野生のパパイヤが果樹園全体に10本近く勝手に生えている。
オスメスがあって、性別が分かり次第メスだけにしてオスは活性化のために数本だけ残す。
メスの鶏の群れにオスを少しだけ放すとハーレム状態になって、メスが活性化して卵を沢山産むのと同じ原理だ。
苗を植えなくても勝手に生えてくる。

ホームセンターに珍しい果樹の苗が売っていたので植えてみました。^^
ペピーノは中南米原産で、糖度はそんなにないけどメロンとスイカの中間みたいな味だそうな。
苗の内からもう実が成っている。(速攻でカラスに取られた。^^;)
美味しいのか??

農業小屋を作るような余裕はないので、テントとタープで代用。
キャンプ気分なので農業小屋より気分は楽しいよ。^^
必要があれば泊まって農作業をやる。
そのうちバーベキューもやりたいな。
楽しんでやるコトがやっぱり大事だね。^^
ジャングルキャンプ??

海と山と大地の癒しを受けながらやるのは楽しい。^^
でもそう簡単ではない。
なんくるないさ〜(何とかなるさ〜)という島の格言??がモノをいう。(笑)
これは午前10時の色合い。



posted by zaki at 19:12| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(4) | 野生化変則日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする