2013年02月22日

スピアフィッシング(魚突き)

石垣島はだんだん暖かくなって来ました。
天気が良いと25度くらいまで上がるようになった。
冬場北風が強い時期は寒くて中々海に入る気がしないんだよね。
22度越えると海に入る気がする。

えー、去年の夏から始めた昼間の魚突き(電灯潜りじゃない)、
この半年で30回ほどやってきました。
まだまだ初心者です。
最初は何しろ色んな場所を潜ってポイント探しに明け暮れた。
まずはリーフの中でやってみたけど浅い所は30センチ以上の大きい魚があまりいない。
小さい魚は素早く逃げてしまう。
ある程度深場になると30センチ位の魚もちらほら見え出す。
サンゴが入り組んで漁礁状になっている場所に魚は沢山います。
そういうポイントを色んな海で見付けておくんです。
それと、リーフエッジ(波の立っている外れの方)は急に水深が14〜5mに深くなるんだけど、
沢山の大きな切れ込みがあって大きな魚が多いですね。
ただ場所によって300m〜1Kmは泳がないと行けないので行くまでがけっこう大変。^^;

さて魚を突くわけですが、夜の寝ている魚を突く電灯潜りと違って、昼間の魚達は元気に泳いでいるので
普通に近付くとすぐ逃げてしまいます。
最初は追っかけ回しながらやっていたけど、効率が悪いし同じ場所でやっていると魚達がすれてしまって突けなくなる。
やっている内に、ポイントの沢山ある海域を常に移動しながら突くやり方に変えました。
そうすると、出会い頭の油断している魚を見つけやすいんですね。
こっちに気付いていない魚にスーーッと近付いて行ってすかさず突く。
これが大事である事が分りました。
そんなこんなで1回の突行、2時間ほどで30センチ前後の魚が3Kgほど突けるようになって来ました。
投網より効率良いし確実性も出て来ましたね。
こんな感じ(それぞれ別の日の写真)

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自給するには十分なレベルにはなって来たんだけれど、大きい魚を突きたくなってきちゃうわけよ。
40センチ以上の大きい魚は数自体かなり少ないし、警戒心が強く動きも素早いので中々近付けないんですね。
で、どうすれば大きい魚を突けるようになるか色々考えて燃えてくるわけです。

そこで装備の話をしてみますね。
まず取った魚を運ぶ道具は沖縄では浮きを付けたジンナーというエラを通して吊るす道具が良く使われてますが、
自分は、1m位の大きな網袋に浮きが付いているやつに魚を入れて潜る深さ(12mくらい)のロープ繋いで引っ張ってます。
どっちも釣具屋さんに売ってるよ。
網袋は手返しが早くて魚が死にずらいけどジンナーの方が沢山の魚を取った時の泳ぐスピードは早いです。
5K以上魚を取るならかなり重たいのでジンナーの方がいいでしょう。
大きいジンナーは売ってないのでウミンチュさんは塩ビ管などを使って自分で作ります。

マスクとシュノーケルは普通のやつを使っているけど、2時間以上付けてると顔が痛くなって来てマスクの跡がガッツリ顔に付きます。
なので今度フレームレスのフィットの良くて視界の広い上等マスクを買う予定。
4〜5時間続けてやれるように。
フィンは安い長めの物を使ってるんだけど、これもやっぱり物足りなくなってきたので、
高いけど遠距離ダイビング用のしっかりしたロングフィンを買うことにしました。
クレッシーというメーカーのやつが良さそうなんだけど、日本で買うと2万4千円とかするんだよね。
生産国のアメリカのアマゾンに頼むと半額で買えます。笑
届くのに10日以上掛かるけどね。
ダイビング用品は全般にアメリカのアマゾンがかなり安いですよ。
そして潜りやすくするためのダイビングベルトにウエイトを4個付けてます。
手袋はグリップの強いものを2枚重ねにしてる。
パワーの強いゴムを使うと痛くなるから。
そして秘密兵器がこれ。

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カムフラージュスキンです。
サンゴ礁の迷彩色で体を包むわけ。
これ日本に売ってません。^^
冬場は水が冷たいので1.5mmの薄手のウエットスーツを着てからさらにこれを被る。

そして肝心の手銛(ヤスとも言う)。
今使ってるのは中空タイプのカーボン3本継ぎ、3.6mのもの。
ヤフオクで高性能な手銛をリーズナブルな価格で販売している手銛本舗さんの作品、2万円。
まじ安いと思います、高いところはこういう長物5〜6万円以上します。
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銛先は何種類か使ってます。
左からパラライザー(返しは無いけど深く刺さると3本の銛先に魚がぎゅっと締まって取れなくなる。手返しが良い、付いてる返しは自作)
真ん中が両羽タイプ(魚体にでかい穴が開くのであまり好きじゃない、スペア用)
右が二又タイプ(返しが大きくすごく効き過ぎて魚が外しずらいので小さく削ってある)
それと写真に無いけど(この時、魚の体の中に刺さり込んでしまっていて撮れなかった)
大物用のチョッキ銛先(刺さると銛先が外れるようになっていてワイヤーで繋がっている。この銛先はとても良いんだけど、説明が大変なので後日)

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2〜30センチの小物を沢山獲るにはパラライザーがやりやすい。
めったに無いけど返し付きのやつはさらに捕獲率が上がります。
大物にはやっぱりチョッキ銛先ですね、超大物でも手銛が折られたりしなくなるし。
去年、2.5mのパラライザー銛で20キロ以上ありそうな巨大なガーラを突いたんだけど、無謀でした。
自分が水中に引っ張られて、挙句にはゴムがブッ千切れて、頭に銛を突き刺したまま奴は逃げて行きました。
それ以来、あいつを絶対仕留めてやる!!
という情熱に駆られ、大物用の手銛とフロートシステムを使ってチャレンジ中なのであります。
そしてだんだん大物が獲れるようになって来たよ。
さっき突いて来た50センチのツノマン(例のチョッキ銛先が食い込んで取れない)と前回突いて来たやはり50センチのアカククリ。
どっちも刺身が中々うまい魚。
ツノマンはすごく警戒心が強くて素早いのでなかなか突く事が出来なかったんだけど、
今回やった〜〜!!て感じ。^^
大物チャレンジ、続行します。

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(注)海の仕事は何でも、例えば魚突きならロープ(必ず水に浮くポリエチレン製を使ってます)がサンゴに絡んで水中拘束だとか常に死の危険がありますので、初めは必ず慣れた人と一緒に教えてもらいながらやって下さいね。
これを見て一人で挑戦して死んじゃっても一切責任は取りませんから。
海の仕事は、死線を見極める事がもの凄く重要なんです。
自己責任でよろしくね!


posted by zaki at 17:08| 沖縄 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 野生化変則日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする