石垣島と台湾はたったの200qしか離れていない。
なのに直行便は往復4万5千円とやけに高いのだ。
無類の中華料理好きの私はいつか食べ捲くりに行きたいと思っていたんだけど、そのおかげで躊躇していた。
そして9月、LCCのピーチの那覇ー台湾便が就航するとのことで値段調べたらキャンペーンでなんと石垣からの直行便の1/5!!
石垣ー那覇間も3000円なので、合わせても往復2万で行ける事が分ったのでこのチャンスにと行って参りました。
父、母、次女の3名での旅。
那覇国際空港に付いたらピーチの台湾路線就航日だったのでセレモニーをやっていた。
それを見ながら出国管理を通過、待合室で待っているとき、円を台湾元に変えるのを忘れている事に気付いた。
出国管理に両替のために一度出して欲しいというと、便に乗れなくなってしまうとの事で諦めた。
台湾でどうにかお金を下ろせないか調べてみると、カードのキャッシングが出来てしかも両替手数料が掛からず帰ってすぐ返せば金利もちょっとで済むことが判明。
両替忘れて得しちゃったよ、那覇空港で両替したら手数料15%も掛かることが後で分った。
これから外貨両替はこの手で行こう。
台北から1時間ほどの桃園国際空港に到着、空港のATMで1度にキャッシング出来るのは2万元(1元=3.3円)までとの事で、3名4泊の旅には丁度良い額なので満額引き出す。
帰った後に調べたらキャッシングしたのにリボ払いになっていた。
この時、最大瞬間風速80mの超強烈台風が台湾の南に差し掛かっていた。
台北行きの高速バスに乗る。
窓から景色を眺めていると、やけにデカイ池がそこら中にあるのが不思議だった。
巨大釣堀か?? いや釣りやってる人もいたけどほとんどはただのデカイ池だ。
それと、マンションの屋上に必ず窓付きの小さな部屋がいくつか設置されている。
水タンクが収納されているのかと思ったけれどわざわざ部屋の中に?? 謎だ。
台北駅に着き地下鉄で初日のホテルへ。 景美駅そばの台北で一番安かった個室のホテルはボロだったけどカウンターのお兄さんがいい人だった。
初日は昼頃に台北に着くのでランチは早速、永康街で小籠包の有名店をはしごしてみた。
1件目はカニ味噌小籠包が評判の
好公道。
他にも美味そうな料理が沢山あったけど、今回は小籠包はしごなので目当てのカニ味噌のやつ2つだけ注文。
大ぶりの小籠包が一籠に8個。うん、かなり美味い! 初めて本場の味を体験。
もっとカニ味噌の味が濃かったらほんとにご馳走だな、でもこの値段(160元、約500円)にそれを求めるのはムリか。
この後、一番有名な
鼎泰豊にも行って小籠包2つ注文した。
行列に40分掛かるとの事だったので前もって人数を伝え、注文票もらって並ばなくて済む好公道へ先に食べに行き、40分後にこっちに着いて並ばずに入店。
1籠小ぶりの小籠包10個入り200元+サービス料、他に比べるとやはり高い。
超期待して食べてみると、、 ん? 確かにジューシーだけど別に普通じゃん。 てか感動もない。
3人とも同意見、何で一番有名で評価も値段も高い店がこの程度??
がっかりで写真撮るのも忘れちまった。
好公道のカニ味噌のやつの方が全然美味かった。 小籠包では後日また驚きの経験をする。
その後、若者の町、
西門町へタクシー(台湾のタクシー料金は安い)で移動、1時間ほどブラついた。
日本人が占領時代に興した町だそうで、渋谷そっくりの町並みと賑わいだった。
そして4時からこの日のメイン観光、台北から約1時間の千と千尋の神隠しの舞台のモデルと言われる町、
九份(ジョウフェン)
に移動する。
地下鉄じゃない、普通の列車に乗って40分、そこからバスで20分。
夜の雰囲気がすごく良いという話だったので、日が暮れる6時前(日本と時差1時間)を狙って行った。
着いて道標を調べ、メインの道を登って行く。
もう暗くなっていて、雰囲気のある赤いちょうちんが道沿いやお店に灯っている。
しかしそれにしてもすごい人の多さ、それも日本人ばっか。^^;
でも噂に聞く美しく妖しい雰囲気はとても良かったよ。
こちらが湯バアバの湯屋のモデルと噂されるお店。
こういう店がまたさらに妖しさを醸し出している。
坂の途中になにも書かれていない寂しげな路地を発見、奥に進んで見たらなんと、
夜景が見える見晴らしの良い展望テラス(窓越し)に出た。 何の道しるべもなかったのに。
ここはガイドブックにも載っていないレアスポットだわ、そこからの夜景。
途中、九份名物の芋圓のお店に寄る。
豆や芋が沢山ざくざく氷と一緒に入っているあっさりしたおしるこ風団子スウィーツ。
暑い台湾の夜にはぴったりだね。^^
台湾はキティーちゃん人気高いのだ。
お土産やさんを物色して帰路についた。帰りのバスは情報どおり大行列。^^;
タクシーに景美の宿まで1000元で行ってくれないかと交渉するも、台北1000元、景美は遠いから1200元!と最後まで言い張るのでこっちが折れた。(笑)
でも運ちゃんカッ飛ばしの運転で宿まで40分ほどで着いた。
バスの行列待って行きのルートで帰ったら2時間半はかかっただろうからタクシーで正解だった。
宿に着いて今日の最後のお目当て、近くの景美夜市へ。
台湾には至る所に夜市があるんだけど、士林などの有名な観光向けの大夜市は避けて、あえて郊外のローカル夜市を選んだ。
台風の影響で雨風が強く、屋台の数が少なかったな。
けど日本人も全然いなくて、ひなびた雰囲気を味わえたよ。
串焼き屋さんが多かった。
何の鳥だかわからん細くて長い手羽。 食べるとこないっしょ!
この辺は色合い的にちょっと手が出なかったな。
食材屋さん。
夜市の一番奥になんと和食屋さんが。
うちは果樹園を作っているので、石垣と同じ緯度にある台湾のフルーツに興味があった。
なんと、台湾産の柿が売っていた。 柿って温帯植物じゃなかったっけ?
おそらく、台湾には山があるから気温の低い高地で温帯果樹が作れるのではないか。
それと、変わったでかくて安い黄色いマンゴーが売っていたので買って食べてみたら大味で香りの少ない缶詰マンゴーの味だった。
これはアボカド、うちでも4本ほど色んな種類を育ててる。
ここの什錦炒麺を食べてみたんだけど、安くて大盛りは良いのだけど面が柔らかくて八角の香りがした。
このあと、八角問題が発覚して行くのであった。
父と次女は好きでもないが食べられる。 だが母は八角が嫌いなのであった。
そして父は香菜(コリアンダー)が嫌いなのであった。
次の日の朝ごはんは、ホテル近所の評判の良い朝ごはん屋さんと決めていた。
佳香點心大王(こちらのブログで詳しく紹介されてます)台湾の朝ごはん屋さんは豆乳と色んな中華パンが主役なんだけど、ここの卵バーガーみたいな”湖椒餅夾蛋”がめちゃうまだった。
まるで美味しいチャーハンがパンに変わったような味。
翌朝もリピートしちゃったよ、あまりにも安くて美味しい朝食、八角のにおいもしないし。
そして驚いたのが、10個60元の小籠包!
3人とも超有名店、鼎泰豊より美味しいという評価! しかもあそこの1/4 の値段だぜ。
肉汁は少なめだけど、味が良いのです。 今回あのカニ味噌小籠包に次いで2位だ。
鼎泰豊が一番美味しいと言っている人達の気が知れないよホント。
翌朝、景美夜市が朝市になっていて、屋台が入れ替わっていた。
結構朝からガッツリした食べ物が売ってた。
この日の朝は
忠烈祠と、
中正記念堂を見に行って、そのあとは猫空ゴンドラに乗りに行こうとしてたんだけどゴンドラは台風の風で運行中止になっていた、残念。
夜は
遼寧街夜市の海鮮ビアホールに行って来ました。
炒め物100元均一をやっているこのお店。
入る前に食材をおばちゃんと決めて料理してもらう。
アサリ、
ヒメタケ、
知らない貝
ツブ貝などなど色々たのんでビールも数本飲んで3人で1000元ちょっと、うんリーズナブル。
で、お味の方は? たのんだ料理の半分位が八角が使われていて母は撃沈。
全体の味付けも今ひとつで残念でした。
台湾料理は八角の香りがするものが多いんだな、でも台湾でも広東料理なんかは八角を使わないみたい。
最後に出てきたのが南国なのに珍しいなと思ってたのんだ鮎の塩焼き。
養殖っぽい感じで大味、昔食べた日本の渓流の絶品鮎の味を懐かしむ事は出来なかった。
翌朝はまた気に入っちゃった佳香點心大王で朝飯をワイタイ(TAKE OUT)して、
お昼はここも狙っていた、香港料理の
老友記に。 この店は当たりだった!
このプリップリのえびワンタン、今まで食べたワンタンで1番だったー。
そしてこのオイスターソースがかかった細麺ヤキソバも結構いけたよ、値段もリーズナブル。
個人的には広東料理のあんかけヤキソバが一番好きなんだけど、台湾料理ではあんかけヤキソバはないみたい。
でも広東料理屋さんに行けばもちろんあるよ。
この日からは宿を変え、台北郊外の温泉街、新投北(シンペイトウ)に移動。
ホテルに大浴場はないけれど、各部屋に大き目の風呂があって温泉のお湯が出るホテルに泊まった。
もちろん安いところを見つけたんだけど、一人3000円の予算でかなり綺麗で広い部屋でした、お奨め。
チュアン ドゥー スプリング リゾートこのホテルから500mほど離れたところに投北市場という所があって、そこは休みだったけれどその周りに夜市があった。
この水餃子屋さんで韮黄水餃とえび水餃をたのんだ。
この韮黄水餃が絶品!! 1個4元だよ。 自分的には今回の旅でこれが一番だった。
帰って来たら早速自分で水餃子、皮から自分で作って失敗。^^;
アンの味はまあまあだったけど、生地作りと形作るのがムズイ。
その他数軒で食べ物を買ってホテルで食す。
屋台めぐりはどんなに時間あっても回り切れないよ、1年住まないとだ。
色んなおかずを選んでのせるお弁当屋さんも各所にあって重宝します。
翌日はホテルで朝食、ランチはお目当てだった麺線屋さんを目指した。
ここを絶賛する声が多かったので期待して行った、
阿川蚵仔麺線、またまたこちらのブログから行ったら小さなお店は満員で、外に椅子があったのでそこで食べました。
香菜が入っていそうだったので前もってシャンツァイプーヤオ(いらない)!と言って総合麺線を頼んだ。
うーん、、この麺線という料理自体が自分には合わないようですな。
どうも日本の腰のあるラーメン好きにはこのふにゃふにゃの伸びたソーメン状の料理はちょっと。。
台湾の麺料理は柔らかい麺が多いですね。
八角の味はしなかったよ。
最終日は翌日のフライトが早いので交通の便の良い台北駅周辺の宿に移動。
そして台湾の秋葉原、光華デジタル新天地に行ってPCパーツの値段をチェック。
日本と値段は変わらないので保証のことなど考えると台湾で買う意味は無いですな。
電源だけは空港近くにエバーグリーンの製造工場があることもあって安い。
わざわざ電源だけ買いに行くまでもないけど。
ちなみにメモリはeBAYに香港から出店しているショップに頼むと日本の相場の半分近くで仕入れられるよ。
おっと、マル秘情報をしゃべっちまったい。
光華デジタル新天地の屋台がPCのシステムファンを扇風機代わりに使ってた。^^
台湾では北京ダックが1000元位で1匹丸ごと食べられるらしいので行きたかったんだけど、
北京ダックもまた八角の味が使われているので敬遠しますた。
でも台北駅周辺にもシャオツー(台湾B級グルメ)の屋台が沢山。
色々買って来て食べたよ、どこかの夜市で行列待たないと買えない胡椒餅屋さんの支店があったので買ってみたんだけど、やっぱり八角の味が効いていて母は食べられず、父と娘で食した。
でも餃子や小籠包や饅頭系は八角使っていないシャオツーの方が圧倒的に多かったのです。
台湾旅行、八角や香菜がダメな人は前もってお店をリサーチして行くべきですな。
でも麺料理以外の台湾小吃(シャオツー)にはたいていは入っていなかったのでご安心を。
あれ依頼、絶対美味い水餃子を作ってやるぞおおっと意気込んでいるZAKIなのでありました。。