2006年01月26日

サーブ安堵レシーブ(ストリートスタイル)で生きる。

”ギブ&テイクは世界を滅ぼす。”
とか言ってもピンと来ないよね。(笑)

資本主義の基本となっているギブ&テイクという概念は、実は恐ろしい欠陥を持っている。
このギブ(常に対価を求め、与えるという驕りさえ持っている。)
そしてテイク(金やモノを得るために生きてしまう。金欲物欲の利己心を扇動する。ギブしないテイクは気兼ねしてしまう。)
こうして人の意識や人間関係が金に支配されるのが資本主義のシステムな訳だけど、
そうしてこの世知辛い世の中が出来ているわけです。

この利己欲がベースになっているシステムのおかげで、世界中の中々ギブ出来ない状況の弱者はいつまでも弱者、
金を稼ぐのが巧い人は自分の懐にガッポガッポと金を溜め、アメリカは特定の支配層の利己欲のために戦争を起こし捲くり、金のために企業はエコエコと口だけで言いながら自然を破壊し続け、人間の住む環境を滅ぼす事を止められない。
(人々が物欲に走れば走るほど自然は破壊されて行く。)
利己的な、世界のたった300人の個人が世界の半分の富を牛耳って、12億人の人々が1日1ドル以下の生活をしいられ、餓死する子供も毎年膨大な数に及んでいる。
共産主義もまた金に支配され、特権階級が資本主義富者と同じように富を牛耳る形になって崩壊した。

では、ホントにみんなが幸せになれる社会の形ってなんなんでしょうか??
それが分かり実践出来れば、地球は人類は救われるのだ。

常に対価を求めるギブと、私利私欲で世の中の腐敗が進んでしまうテイク、の形じゃない、
強者弱者や貧富の差が無くなって行くような有り方って一体なんなんだろう、とずっと考えていた。

去年、ある時その答えが見えたような思いに至った。
2年前、作曲や編曲の仕事をほっぽって始めたこの弾き語り人生なんだけど、
初心に帰ってストリートやビーチやボラライブをやって来た中に、その重要なヒントがあることにこの期に及んで気付いたのは遅い位だった。

原初の形のストリートミュージシャンや大道芸人達(托鉢行で祈りを捧げる僧侶もよく似ている)は、まず自分に出来る仕事を道ゆく人々に捧げる。
相手にお金があるとか無いとか、社会的な強者弱者とかも関係なく道ゆく人にゆき渡る。
冷ややかな目で見られても、通り過ぎられても、立ち止まって見るだけでも、見て聴いて楽しんでもらうだけ(気兼ねもない純粋なレシーブ)でも、自分の全てを供給(対価を求めないサーブ)する。
中には気に入って投げ銭を入れてくれる人がいる。
ありがたく感謝していただく。(気兼ねないレシーブ)
(実はその投げ銭は、道ゆく人からの対価も求めず驕りもないサーブになっている)
こうして食える人はそうそういないんだけどね、特にストリート文化が中々市民権を得られない日本では。
(ヨーロッパじゃ普通らしい)

この大道芸人のあり方、資本主義のギブ&テイクから逸脱していることにお気付きでしょうか?
オレもやっと気付いたのであった。(笑)
それは対価を求めず、与えるという驕りもない”サーブ”(供給、仕える)と、
気兼ねすることもない純粋な”レシーブ”で成り立っているという事に。
サーブというものは差別なくゆき渡るのだ。
そうして生かされる形が、この世知辛い資本主義の世の中にもあるのだ、と気付いた時になんだか救われたような気持ちになった。^^

きっと現代社会でも、家族が多くても、そういう形で生きて行くことがきっと出来るのではないか、という無謀な想いがもたげて来た。(笑)
それ以来、ストリートに限らず自分個人に出来るコトはどんどんサーブして行こう、と決めたのであった。
実は今、それに命を架けているのでありました。
(そうして生きている人が実際日本にもいるんですぜ!)

”もし”、だけど、
みんなが自分の力を、みんなの幸せのためにサーブし合って生きられる社会システムが出来たなら、
貧富の差や恩恵を受けられない社会的弱者もどんどんなくなって行くでしょう。
それは利己欲中心の資本主義の世の中の常識では想像しずらい形かも知れない。
人間が本来持っているとも言える利己欲を解き放ち、一人一人が利全欲中心になって行くようなことだから。
でも資本主義も共産主義と同じように、その自らの大きな欠陥によって近々崩れてしまう因果を進んでいるのは、この世界の惨状を見ていても明らかでしょう。
だったら今から転換して行ったらいいんじゃない?(笑)
学者さん達も、ぜひみんなが幸せになれる新しい人類の社会システムをしっかり考えて欲しい。
殆どの政治家さん達は我欲に走り捲くっているので頼りにならん。

おりゃそういう頭もないし、世界中みんな幸せになると信じて、
野生動物のように大自然の導きに全てお任せして行動して行くだけ。
この20年そうして来たら、こういう生き方になって来た。
自然界は、人類を滅ぼすために作ったとは俺には思えない。
ちゃんと人類が生かされる道を用意してくれているに決まってるよ。^^




この記事へのコメント
そこには
気持ちよい関係が存在しているからですよ。
プレッシャーも気負いもない
純粋な想い。

”楽しませてもらってありがとう”

見返りを期待しない感謝。

’無欲’
って、ことですかねえ。

わたしも学びました、去年。

世界の明るい未来を祈って。
英国より。
Posted by acco at 2006年01月27日 22:23
ZAKIさん、こんにちわ。

オレは日本を離れている時期が長いから知らなかったんだけど、6年前に日本に帰ったとき、街かどで座り込んだりしてギター弾いている若者が多いのにびっくりしたことがある。

多くの大人たちは彼らに冷ややかな視線を送っていたような気がするんだけど、パリ(当時はパリにいたので)では日常的な風景。道行く人々は、彼らストリートミュージシャンの音楽や大道芸に感動すれば、自ら進んでお金を払うし、感動しなければ払わない。ある意味、自然なことだよね。

6年前に、あの東京の街角でギターを弾いている若者たちを見て、オレは感動したなあ。だから、ZAKIさん、若者に負けず、オジサンたちも頑張りましょう!…って勝ち負けの問題でもないけどね。^^;

それにしても、「サーブ安堵レシーブ」って、またいいコンセプトを作りましたね。賛成です。^^
Posted by ばっぷ at 2006年01月29日 16:42
accoさん、ばっぷさん、どうもです。^^
イギリスとニューカレドニアですかあ、なんか野生化の時代国際化してる。(笑)
フランスのHさん見てたら来ませんかー?

欧米じゃホント普通なんだってねえ、ストリート文化。
秋葉じゃ排除されてるらしいんだけど、都が認めたパフォーマーは場所限定でやっていいよってのもあったりして。
許可制にして多勢は排除ってことか??
共謀罪や障害者自立(自滅)支援法や、教育基本法改悪や、最近の日本は権力で排除っていう流れがホントにやばいですね。
それも国民に知らせないようにコソコソと。
国民のパワーなめんじゃねーよこのヤロウってな。
ストリート活動ドンドンやって行きたいですね。
今寒いけどねー。^^;

サーブ安堵レシーブってなんかバレーボールみたいだけど語感が気に入ってます。^^
はたしてこれで家族ともに生きていけるでしょうか。
この世知辛い日本だからこそチャレンジする意味があるような気もしつつ。
でもソフトウエアの世界でもサーブしている人達がいるでしょう。
あながちそういう流れは来ているんじゃないかとか希望的に考えて行きます。(笑)



Posted by ZAKI at 2006年01月30日 04:07
zakiさんはじめまして、口琴奏者のケイイチといいます
僕はオーストラリアで口琴のバスキング(路上大道芸をすること)を始めました
みんな気に入ったら気軽に投げ銭してくれる雰囲気はすごくいいです
バスカー(大道芸人)は街の人たちから愛されています
去年の夏から日本でやってますけどまず投げ銭は入りません
日本人の多くは立ち止まって聴いたり、お金を入れたりすることが恥ずかしいようです
あと、ライブの宣伝のためだけにやっている人も多くてなんかノリが違うなーと感じてます
でも、共感だけが収入源で人々に一番近いところにいるバスカーは素晴らしい生き方だと思っています
ZAKIさんはどこでやっているんですか?
Posted by ケイイチ at 2006年04月07日 16:23
路上だけじゃなくビーチとかイベントとかネットでも色んなトコでストリートスタイルやってますよ。^^
しかしこういう路上文化が本当に育ちずらい日本の雰囲気って何なんでしょうねえ。
この世知辛さは一体何なんでしょうか、、
ミュージシャンや大道芸人が日本のストリートで生きて行くのは至難の業ですね、たとえ腕があっても。
しかし、今この日本でやることに大きな意味があると感じている。
ストリートムーブメント起こしたいですね。

5月から娘がオーストラリアにワーキングホリデーに1年行きます。^^
Posted by ZAKI at 2006年04月07日 22:53
僕もヘブンアーティストとして管理されてみようかなと思う今日この頃です。
でもやりたいときにやりたいところでやる、ハプニング的、ゲリラ的なところが路上芸、バスキングのいいところなのにとも思います。

娘さん、オーストラリアですか?
僕は何回も行ってるんですけど前回はツーリストヴィザでバスキングしていて、投げ銭をもらった罪で強制送還されました。
3年間入ってくるなと言うおまけつき

でもすごくいい国ですよ
いろいろ情報あるのでもし何かありましたらお尋ねくださいまし
Posted by ケイイチ at 2006年06月09日 14:43
ケイイチさんどうもです。^^

ツーリストヴィザでやると捕まっちゃうんだ!?
じゃあ就労ヴィザじゃないとですか?
一度お会いしたいですね。(遠いのかな?)
Posted by ZAKI at 2006年06月09日 19:54
ZAKIさん、はじめまして。

日本にこんなかっこいいおっちゃんがいるのを知って、うれしくなりました。
Posted by ぴーなつ at 2007年09月14日 09:18
今日はありがとうございました。
mugiです。
お疲れさまです。。。
素敵なウタとメッセージありがとうございました。
ホームページ見ました。。
果樹園いいですね。。。いつか遊びにいきたいです☆
お兄ちゃんの小学校わかったらまた報告しますね。。。
今日はありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
むぎ

Posted by mugi at 2008年06月18日 23:52
mugiちゃんお疲れさまでした。
一緒に歌ってくれてありがとう。^^

またやりましょう!
Posted by ZAKI at 2008年06月19日 21:57
始めまして、こんにちは。
ストリート文化と言う物をもっといろんな人に知って貰いたいですよね。

私はイギリスのアパレル企業 Numberpants.comと言う会社をやっています。パーソナライズアンダーウェアをオンラインで販売しています。お好きなメッセージ、デザインを選んで頂きこの世でだった一つの下着を作って見ては?イベントやちょっと面白グッズとしてのプレゼントとしてもピッタリ!

是非サイトをごらんになって下さい、お待ちしておりますwww.numberpants.com
Posted by Numberpants.com at 2008年11月12日 21:27
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック