2013年01月29日

短編小説。

地元の伊原間中学校のPTAが毎週交代でやっている読み聞かせ、
今朝はおれの番だったので、昨夜取り急ぎ書いた短編小説を自作自演で読んで来ました。
物語を書くのは中学生の時以来。
子供達にけっこう受けたのでブログにもUPしてみますね。


                   青白く輝く道

                               作、ZAKI

今はなん時か分からない。
でも歩いてゆけば分かるだろうと、歩き始めた。
歩いているうちに飛んだ方が良いという事が分かったので、
体に意識を集中し、重さをなくしてふわりと空中に浮かんで行った。
意外に普通に飛べるな、と思い、高さを上げて行った。
ゆったりと電線の高さを超え、下の畑や牧場がだんだん小さく見えてくる。
前に進む念力を込めて進み出した。

でも牛の事を思い出した。
前に牛には会ったことがある。
牛達はモリモリと茶色い草を食べていたけど、それが茶色いということは牛には関係なかった。

飛んで行くとマーペー(石垣島の伝説の尖った山)が見えて来た。
遠くに見えるマーペーより高く飛んでみようと念力を込めた。
うーん、中々高く飛べない。
一生懸命念力を込めるんだけど、中々高く飛べない。

野底の集落が下に見えて来たけど、どんどん海の方に広がっていくのが分かった。
野底の集落は海に広がって行く地域なんだな、と思った。

マーペーを飛び越えたいという気持ちがふくらんで来る。
でも中々それ以上高く飛べないのがイライラしてくる。
マーペーの中腹の方まで来たのでこのままではぶつかってしまう。
もっと高く飛ぶよう、念力を込めた。

あああ、ぶつかりそう、、 だけどなんとか上にのぼり始め、
山肌沿いに頂上に向かって舞い上がり出した。
マーペーに生えている木々が見える。
どんどん山肌沿いに上がって上がって、どうにかマーペーの頂上を越えた!
マーペーの頂上を越えた先には!
なんと巨大なおばあちゃんがいた!
巨大なおばあは手に印を結び、呪文を唱え始めた。

おじいは消防のホースを持って来て、おばあに物凄い勢いで水をかけ始めた。
ばあちゃんを冷やせ−! このままでは大変な事になるぞー!!
と、おじいは水をかけ続けるが、ぶしゅうーーと蒸気を立てておばあは中々冷えない。
おばあの中から物凄いエネルギーが溢れ出しているのだ。
おじいがかけ続けている水を物ともせずに、おばあの胸が輝き始めた。
青白く輝くおばあの胸の中に飛び込んで行った!
世界が青白くきらめき出し、心が1000メートル先に進んだ。
この青白く輝く道は、あの世への道だった。
自分は死んだのか、でも関係ない、前に進むんだ!と心に決め突き進んだ。

でも一つだけ心に残る事があった。

告白しておけば良かった。
たとえ気持ちが伝わらなかったとしても、思いを伝えたという達成感はあったはずだ。
ふられる事を怖がる自分は、何かに挑戦できない自分なのだ。
未知の物に踏み出して行く勇気が大事なんだ!!

と思ったけどもう後には引けない。
今はこの道を飛び出すことが先決だ!

青白く輝く道を飛んで行き、出口が見えて来た!
出口は緑色だ。

緑色は自然の色。
どうして緑色なんだ?
でも空は青だよね。
海は青緑だ。
青と緑が自然の世界の色なのか?
他の色もあるけど何で青と緑なんだ?

そんな事を思っている内に、緑の出口を突き抜けた!


声が聞こえた。

あんたは何者なんだい?
質問がやって来た。
質問が行く手をふさいで前が見えない。
おい、どいてよ!っと叫ぶ。


自分が何者か分からないと、あの世には行けないんだよ、 と言われた。

せっかくここまで来たのにあの世に行けないの! と叫んだ。

今のあなたはあの世にはいけない、、向こうの世界に行きなさい。

と声が伝えた瞬間!
ぱあーーーっと広がる世界に踊り出した。
これが向こうの世界! いや、もうこっちの世界だ。
何だ、この世界は!!

そこは、、


自分が望む世界だった。


”この先の世界は、自分で創るのです。”

と、遠くからあの声が聞こえた。



お、し、まい。




メールアドレス  zaki.firm2@gmail.com

posted by zaki at 11:05| 沖縄 ☀| Comment(9) | TrackBack(0) | 野生化変則日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです☆
いやー、最高に楽しい旅でした。
つづく、、、な感じで。
フェイスブックとかにリンク付きでコピペシェアしていいですか?
Posted by 倍音ケイイチ / Byon Kay at 2013年01月29日 17:32
ごっついお久しぶりです

ちょうどたまたま自宅PCのハードディスク内に眠ってる全MP3総再生しててZAKIさん(&坊さんs)の歌声聴いてて あの富士山が見える山の芝生で話したことやら 夜のクソ寒い湖に全裸で行水したことやら俺の考え方が老荘思想に近いとか言われてたことやらTVに映って投げ網やらやってた映像を想い出してたらZAKIさんの日記が投稿されてるの見掛けました

最近あんましmixiも人の日記も見てなくて交流といえばつぶやきだけチェックしてたまにカキコする程度
残ってる30人のマイミクの大半が絡み無し&どーやら放置っぽいですが まぁ気が向いたらまたお話しませう。
Posted by いたちP(元しのP) at 2013年01月29日 21:44
ケイイチ君お久です。^^

シェア全然構わないです。
さすがケイイチ君というか正に実践者、この放浪感とこれから何が起きるか分からん未知の感覚をとらえてくれてありがとう。
時間をかけて長編を作っていつか出したいと思ってます。

今までケイイチ君が海外で自由に演奏活動するのを指をくわえて羨ましがってたけど、
やっとオレも来年くらいからやれるかも〜〜。^^
その時はアドバイスよろしくね。

Posted by ZAKI at 2013年01月30日 00:23
しのP?? 超お久しぶりだよね、9年振りくらい??

あの頃、小刀を持って富士山に向かい死を賭けると誓っていたのを思い出す。
それなりの成果を出せたので自害はせずに済んだ。

なんだかな、ブログは面倒で更新サボってたんだけど、ひょんな更新で懐かしい人と話せる。
嬉しいね。 今の連絡先教えといてよ。

人生には色んな時代があるよ。
必ずその時には意味がある。
大きな事を目指すのに、いくつになっても5年や10年の勉強の時代は基本だから。

オレは今年50になるけど、これから30年間にどれだけのことが出来るかめちゃくちゃ燃えている。

Posted by ZAKI at 2013年01月30日 01:03
そーですか もーあれから9年にもなりますか?
覚えてませんがそんなに経ったかな
まぁあの山イベントの開催日とか調べればわかるでしょうが
今の自分はあの頃とは違う動機で動いてて
人間社会やら未来を変えようなんて大志は無くし
6畳一間の賃貸マンションの一室でいたち(フェレット)たちと平穏に暮らす小さな幸せに満足して生きてます

それでちょっと前に「これがいつぞや誰かから聞いた『足る事を知る』ってやつなのかな?」なんて考えてたら その語源とゆーか出典が老荘だそーで ZAKIさんの言葉思い出しつつmixiでもその日記だかつぶやき吐いたとこだったのですよ
最近mixiもあんまり見てませんが。

連絡先はもちろんいいのですが、いちおー元プログラマとしてセキュリティ面気にならなくもないのでここでの公開は控えておきます

メールなら安全、ってワケでもないですが
今のmixiの規約でmixiメッセージでの個人情報のやり取りが禁止行為になってて警告dでくる場合もあるかもなので
ZAKIさんの公開メアド宛てに送っておきますね
Posted by いたちP(元しのP) at 2013年01月30日 16:47
うん、右上に張ってあるリンクのメアドがURL上のhtmlファイルになってるのが単なるリンクミスじゃなくて そーゆーメアド隠匿手段の外部リンクかな、と思ってメール送ろうとしたんですが やっぱり送れませんでしたね

てゆーか 今石垣に居てはるんですね
石垣島にはダイビングやってた頃にマンタ見に(潜りに)行ったっきりですね
確か近くの竹富島にも行ってゴーヤー生搾りジュースっての飲んだんですが それがコレそこいらの雑草ミキサーにかけたんじゃねーのか?ってエグみのあるマズさで
その当日帰りの飛行機で離陸直後から着陸までCAのおねーさんにドアどんどん叩かれながらずーーーーっとトイレ個室占拠
大阪着いてすぐ高熱と脱水症状起こしつつ病院直行で結局急性腸炎で点滴打たれました

最後がソレじゃなきゃいい想ひ出しかなかったのになぁ…マンタも見れたし。

自分ついったーとかふぇーすぶっくもやってないしスマホも持つ気無しですが
とりあえず公開メアド見つけたらこちらの連絡先送っておきますね
Posted by 元しのPこといたちP at 2013年01月30日 17:01
しのP、

実はおれも大志などというようなものから離れて、この6年くらい新たな経験に四苦八苦してたんだよね。

でもその6年は新たな人生が始まるための経験の期間だった。

意味の無い年月はないんだよ。
全ての経験は意味を持っていることに気付けばマイナーな気持ちは払拭されて行くから。

ちなみにおれは二十歳の頃はイケイケだったけど、
22,3歳の頃激しい精神病状のどん底に落ちた。
医者に行かずに治したので診断書はないけど、あの頃医学書を読んだら、当時の言い方で分裂症候群(今の統合失調症)に殆どの症状が当たっていたので愕然とした。
復活に10年以上掛かった。

足る事を知るのと、自分の可能性を見失っちゃうのは別だと思うよ。
自分の未来は、自分の元気力に掛かっているから。
心の問題、食の問題、体の問題、改善して行けば元気力はまたドーンと復活するよ。
自信は取り戻せる。

シーサーブログはなぜかコメントにメアドを載せると投稿出来ないんだよね。
このログの本文終わりにメアドを入れときました。


Posted by zaki at 2013年01月30日 21:22
無駄な時間は無いですね
無為な過ごし方はあるけど
それも体ないし脳が求めるQ息として必要な場合もある。
まぁ結局は他人がどー言おうが本人の受け取り方次第なのでせう

確かに仮眠症が主な理由だったとはいえ 復帰しようとした時には能力面の問題でプログラマーが務まらなくなってて
己の能力とか根性とか身体面・精神面・知能面 更にはルックスとかごく外面的なことで著しい衰え感じて それが単にブランクによるものなのか
それとも病的なものなのか
眠りの問題ってのは脳の領域でもあるので
正直言えば医者もまだ解ってないことが多い
なので いろいろ試してますけどね
それと関係あるのか無関係か 確かに時々自分が嫌になるほどかつての能力発揮できず「過去の自分に負けてる」っていう劣等感や「本来自分はもっと出来る人間の筈だ」っていう 昔のままのプライド引き摺って自己嫌悪に陥ったりは 今でもあります

でも「足ることを知る」を引き合いに出したのは
「今の自分にはこの程度が分相応だろう」という自虐込みじゃなく ホントに満たされてる大事な部分さえ守れれば 他のことがどんだけうまく行ってなくて一時的にストレス感じてもすぐに大したことじゃないように思えてくる
そういうことが増えたのと 今現在やるべきだと感じること 自らしたいと思えることに対して努力できること
こんだけ揃ってれば充分か、うん 無問題。
そう自然に納得できるようになりました

無理やりに現状で良しとするでも 高いところを目指すことを諦めてるって意識も無いですね

ただ 古代国史 戦記もの 武将英傑伝好きで諸子百家のでは老荘の流れも組んでるらしい墨子のエピソードが一番好きではあっても
ちゃんと老荘を読んだワケでもないし
誤解意訳もあるかと思います

ただ 遥か昔に誰だったかも思い出せない誰かから聞いた「足ることを知る」って言葉思い出して ネットで検索したら老子の言葉?だった、って共通点からつい先日その解釈について多少は調べましたけどね
基本的に思想書の類は読まないですが きっとあちこちでその影響受けてる人の言葉やらマンガやらから間接的に影響受けてたり 結果的に近い考えに至ってる部分はあると思います

音楽にせよ思想にせよ ある意味完全なオリジナルってほぼ無いですからね
Posted by いたちP(旧姓しのP) at 2013年02月01日 19:36

メールの返信来てないのでこちらの更新見にmixiのマイミクつぶやき履歴何ページが遡って来たんですが 誤字がありましたね
「仮眠」じゃなくて「過眠症」の誤りですた

↑のコメントの後メールも送っておきましたが
ご都合次第 時間ある時にでも。
自分もあまり頻繁にはチェックしてません
Posted by 元しのPたるいたちP at 2013年02月02日 20:06
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